画像ファイルにメタデータ付加(Exif, DCF, IPTC, XMP)

デジカメで撮った写真をコメント付きアルバムする際に、特定のアプリケーションに依存する状況と、メタデータを別途管理する危険性を避けたい。そこで、画像ファイルにコメントを付加し、アルバム作成アプリケーションでコメントを呼び出してHTMLアルバムを作成するのが良いと思う。そこでまず画像ファイルにメタデータを埋め込む仕様を整理した。

Exif (Exchangable Image File Format)

http://www.cipa.jp/exifprint/contents_j/01exif1_j.html

http://www.exif.org/specifications.html

  • 旧(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)が策定。
  • 主画像のデータとあわせて撮影時の様々な付属情報、サムネイル(JPEG)、音声を保存するフォーマット。
  • 世界のほとんどのデジタルカメラはこのフォーマットを使用。
  • 画像ファイルを撮影時の設定を元に正しく印刷・表示するための仕様。
  • JPEG, TIFFに対応。

DCF(Design rule for Camera File system)

http://www.cipa.jp/exifprint/contents_j/01exif2_1_j.html

  • 旧(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)が策定、その後ISO規格として制定。
  • ファイル名の付け方やフォルダの構成を規定するファイルシステム規格。
  • 異なる機器間で画像ファイルを利用するための仕様。
  • DCF基本ファイルはExifのJPEGファイル。

IPTC (International Press Telecommunications Council) Photo Metadata

http://www.iptc.org/cms/site/index.html;jsessionid=aIALmZOg1vl-?channel=CH0089

  • IPTC(国際新聞通信委員会)が策定。
  • 画像データに撮影対象や著作権等に関わる情報を付加し、画像データを報道機関の間で交換し易くするための仕様。
  • IPTC Core 1.1 schemaとIPTC Extension 1.1 schemaがある。
  • 1990年にIPTCが前身のIMM(Information Interchange Model)を定めた。その数年後、AdobeがPhotoshopをIMMに対応させた。2001年、AdobeがXMP(Extensible Metadata Platform [Adobe XMP])を発表。2004年、IPTCとAdobeがIMMをリファインし、XMPに対応したIPTC Core Schema for XMPを開発。2007年にIPTC Extension Schemaを開発。

XMP(Extensible Metadata Platform)

http://www.adobe.com/jp/enterprise/xmp.html

http://www.antenna.co.jp/XML/xmllist/XMP/AboutXMP.htm

  • Adobeが制定。
  • XMPはXMLドキュメントで、その中で画像ファイルに限らず、PDFなどさまざまな形式のデータにメタデータを埋め込む仕様を定めている。

Windowsのプロパティ

    • 画像ファイルのプロパティ/概要からタイトルやコメントを入力できる。
    • ExifやIPTCとは異なるMicrosoftのフォーマットの様子。
    • 私が試した範囲ではWindows2000とXPで互換性が無かった。


以上

 

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